ake-kaze

2003年8月1日
飯炊ぐ 匂ひ 夢の中
温い 褥に そっと見る
ホゥホゥと 白息 光に滲む
細い 肩越し 菜刻む音

明け風 涼しく 稲波渡り
幾世の大地に 遥々と
永久に 石動なく
永久に 石動なく

郷を出で 独り 夢紡ぐ
温い記憶を 胸に抱き
冷や飯を よそい 独り食む夜
咽の奥 つまる 寂しさよ

暮れ風 優しく 郷香を運ぶ
東風吹け 想いを伝えてよ
明日は咲く 憂いなく
明日は咲く 憂いなく

明け風 涼しく 稲波渡り
幾世の大地に 遥々と
永久に 石動ぎなく
永久に 石動ぎなく

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